"勝たなくていい、でも負けないで・・・"

         

星の数ほどの人生があって
どの人生も、大変で・・・


残念ながら、頑張っても頑張ってもかなわないことがあって
それでも生きていかなくてはいけない・・・
死ぬほど頑張っても、勝てるはずはなく
善良な人が不実な目にあったり


でも誰かがきっと見ていてくれる。
その途中で出会ったことは、人生を照らしてくれる。
その不確かなものを信じて、みんな前を向いて生きていく。


”負けんとき” 玉串かおる著
近江八幡でキリスト教を伝道し、メンソレータムを日本に普及させ、神戸女学院、大阪大丸、山の上ホテル、軽井沢ユニオン教会など数数の西洋建築を残したアメリカ人ヴォーリズ。彼の生涯の伴侶となった華族の娘・一柳満喜子の波瀾の生涯を描く


を読了した。


戦争中の統制で今まで積み重ねてきた布教・事業・情熱をすべて奪われて
人生を終える。
数々の苦境の中幾度と思い出す、”勝たんでいい、でも負けんとき・・”
すべてなくしたと思われた、戦後彼らの蒔いた種が芽吹き新しい世の中を作る礎となる。


今日は節分。
今、簡単に”無病息災”を祈っていいのだろうかと考える。


勝たなくていい。
負けんとき・・・


まだまだ寒い日が続きます。
皆様ご自愛されますように・・・