空海さんに会いに

平日に休みが取れたので、空海さんに会いに行った。
平安のスーパースター、空海さん。
1000年以上前の直筆の書が残っていた。
今も高野山で、祈り続けている。
世界が終わるまで、人間が生きている限り、祈り続けると言葉が残されていた。
時空を超えた世界を生きた数時間だった。


行ってよかった!


午前中はそれほどでもなかったのに、外に出たときは海外かと思うくらい外国人のひとでいっぱいだった。
大仏殿では、パンパンと手をたたいて参拝していた。


this is buddha
パンパンはだめだよ。
the shrine clap its hands


と、言いたかったけれど次から次から手をたたいている。


係の人も教えてあげればいいのに・・・
そしたらもっと日本を感じることができるのになあ・・
あー、私も出来なかった・・・


お天気がよくて、たくさん散歩できた。


小学生の遠足集団に飲み込まれて歩いていたら、先生に間違われた!笑笑
子供たちはすれ違う海外の人に手を挙げて、ハローって挨拶してた。
いいねいいね!


おねだり小鹿達にみおくられて、奈良を後にした。


駅近くの商店街で食べたモンブランソフトは、とてもおいしかった・・・


古の都を歩いた一日だった。


”あをによし奈良の都に咲く花は、薫がごとく今盛りなり”

霊峰剣山に住む人

            

手に取ったこの本は、暴力も殺人も嘆きも性描写も出てこない。
孤児という自分の運命を受け入れ、親子の契りを結んだ四国の霊峰 剣山の神職のもとで
穏やかに人を、自然を愛し、当たり前のように神の山をあがめる毎日を刻む。


作者の作品は花柳会を舞台にした苛烈な作品も多いが、生涯を描くことがおおいと作者がいう。でもこの作品は主人公は20代のまま終わっている。
この先の人生が見えるのだそうだ。


分をわきまえる というと何かネガティブな感じがするが


こんな風に穏やかに周りにあふれる大切なものを、慈しむことのできる人は
本当に幸せなのだろうと思う。


偶然にも昨年剣山に上った。
その昔、藤原氏?かな
修練場があったといわれるほど、広い頂上は歩道が付き、刻々と変わる山々の景色や空の色が、見られ本当に美しかった。
登山道には最強の縁結び神社 大劔神社 や多くのミステリースポットがある。


暖かくなったら、又行ってみようかと思う。


作者は年を取った、主人公に会えるだろうと結んでいた。

農業者にありがとうとリスペクト!

        (ネットから拝借)

随分前になるが、ワイン会社の社長さんに会ったことがある。
独自のワイン工房のある敷地内にはヨーグルト工場や、レストラン、バーベキュー棟、結婚式のできるチャペル、多品目の自社ブランド商品のそろったお店などが広大な敷地に点在していた。
そのほかに、ワインの材料になるブドウ園やニンジン、葉物野菜畑を運営していて
農業を主力においた、多角経営はたくさんのモデルケースになっていた。


社長さんはまっすぐな農業者だった。
小さな軽自動車に農機具を乗せていたけれど、運転席にはパリッとしたスーツを着た側近の人が座っていた。
社長さんが、側近の人を指して
”この人の親父さんは、有名大学病院の外科医だ。
医者は命を救う仕事だけれど、俺は命を生み出す農業者だ”
といった。
小さくて、痩せてて、少し腰の曲がりかけたその人のこの言葉を思い出す。


自分が毎日豊かな食事をしているのがだれのおかげなのか、考えたこともないひとがいる。


どこかの厚顔無知な、高そうなスーツを着たその人は、なんて情けないのだろう・・・
情けなくて
情けなくてなみだがでるよ。


空を見て、風を感じて、水を与えて、害虫や害獣と戦いながら
なるべく少ない防除をと考える。
農業者たち。


今従事者は少なくなっていくけれど、意志をもって叡智を駆使しながら
成功者になっている若者も少なくない。
”やめたい人は農業をやめればいいよ。その分、自分たちに未来はある”
力ある若者は、10年も経たずに数億の年商をあげている。


自給率の少ないこの国で、新規就農者は宝物だと思う。


農業が汚い仕事だって?
食べ物を作る仕事が、汚いわけがない。
大変なのは、どんな仕事も同じ。


農業の役割にはもう一つとても大切なことがある。


日本の原風景、景観を守るということ。


私は農業者に心から感謝しリスペクトしてほしいです。