農業者にありがとうとリスペクト!

        (ネットから拝借)

随分前になるが、ワイン会社の社長さんに会ったことがある。
独自のワイン工房のある敷地内にはヨーグルト工場や、レストラン、バーベキュー棟、結婚式のできるチャペル、多品目の自社ブランド商品のそろったお店などが広大な敷地に点在していた。
そのほかに、ワインの材料になるブドウ園やニンジン、葉物野菜畑を運営していて
農業を主力においた、多角経営はたくさんのモデルケースになっていた。


社長さんはまっすぐな農業者だった。
小さな軽自動車に農機具を乗せていたけれど、運転席にはパリッとしたスーツを着た側近の人が座っていた。
社長さんが、側近の人を指して
”この人の親父さんは、有名大学病院の外科医だ。
医者は命を救う仕事だけれど、俺は命を生み出す農業者だ”
といった。
小さくて、痩せてて、少し腰の曲がりかけたその人のこの言葉を思い出す。


自分が毎日豊かな食事をしているのがだれのおかげなのか、考えたこともないひとがいる。


どこかの厚顔無知な、高そうなスーツを着たその人は、なんて情けないのだろう・・・
情けなくて
情けなくてなみだがでるよ。


空を見て、風を感じて、水を与えて、害虫や害獣と戦いながら
なるべく少ない防除をと考える。
農業者たち。


今従事者は少なくなっていくけれど、意志をもって叡智を駆使しながら
成功者になっている若者も少なくない。
”やめたい人は農業をやめればいいよ。その分、自分たちに未来はある”
力ある若者は、10年も経たずに数億の年商をあげている。


自給率の少ないこの国で、新規就農者は宝物だと思う。


農業が汚い仕事だって?
食べ物を作る仕事が、汚いわけがない。
大変なのは、どんな仕事も同じ。


農業の役割にはもう一つとても大切なことがある。


日本の原風景、景観を守るということ。


私は農業者に心から感謝しリスペクトしてほしいです。